「これ、着てみようか?」
ホテルロアンヌの部屋で、あやなさんが手に取ったのはCA風の衣装だった。ネイビーのジャケットに赤いスカーフ。ペイターズで知り合って2回目のデートで、元CAの彼女が自分からそれを選ぶとは思っていなかった。
最初に会ったのは、ホテル日航福岡のレストランだ。そこから、なぜもう一度会うことになったのか。今振り返っても、派手な口説き文句より、最初の短いやり取りの方が効いていた気がする。
プロフィールで目に留まった元CAの女性
彼女を見つけたのは、当時のペイターズにあった職業検索だった。福岡の「客室乗務員」で探すと数人が表示され、その中に、国内航空会社を辞めて地元企業で働いている女性がいた。ここでは「あやなさん」と呼ぶ。
写真は上品だった。すらりとした体つきで、髪はきれいにまとめている。笑った写真では頬に小さなえくぼが見えた。自己紹介は「元CAです。地元の企業に転職しましたが、刺激がほしくて登録しました」という短いもの。盛った感じがなく、むしろそこが気になった。
わたしのプロフィール写真はスーツ姿の1枚。自己紹介も長く書かず、週末の過ごし方と好きな食事に触れる程度にした。最初に送ったのは、「福岡でCAをされていたんですね。地元企業の仕事はどうですか?」というメッセージだった。
元CAという肩書きを面白がるより、福岡へ戻ってからの話を聞きたかった。数回やり取りするとLINEを交換でき、初回はホテル日航福岡でランチをすることになった。返事を急かさず、彼女の文量に合わせたのはよかったと思う。
一通目をどう書いたかは、女性から返信をもらいやすい最初のメッセージにもまとめている。
ホテル日航福岡で初めて会った日
待ち合わせはホテル日航福岡。レストラン「鴻臚」でランチをした。写真の上品さはそのままだったが、実際に話すと気取ったところはない。きれいにまとめた髪と、笑ったときのえくぼが印象に残った。

「福岡って、やっぱり地元企業が多いですよね」
「ですね。昔の知り合いにばったり会うことがあって、ちょっと怖いです」
そんな話をしながら食事をした。CA時代のことを根掘り葉掘り聞くより、今の仕事や福岡での暮らしの方が会話は続いた。途中で彼女が「こういう落ち着いた時間、ひさしぶりかも」とこぼした。小さな一言だったが、初対面の固さが抜けたのはあのあたりだったと思う。
2回目は博多駅近くで待ち合わせた
次の約束まで、そう間は空かなかった。彼女から「落ち着いた場所で飲みたい」と言われ、LINEでは「シャンパンと日本酒、どっちが好きですか?」と聞かれた。
待ち合わせたのは、博多駅近くのANAクラウンプラザ福岡にあるクラウンカフェ。そこでしばらく話し、二人で相談してホテルロアンヌへ移動した。
部屋は想像していたより広く、アロマの香りがした。壁際にはセーラー服、ナース、バニーなどの衣装が並んでいる。わたしが何かを勧める前に、一覧を見ていた彼女がCA風の衣装を指した。
「これ、着てみようか?」
ネイビーの制服と赤いスカーフ

着替えて出てきた彼女は、ネイビーのジャケットに赤いスカーフ。「うわー、これ懐かしい」と笑いながら、少し照れていた。もちろん本物の制服ではない。それでも、目の前にいるのは実際にCAとして働いていた女性だ。胸が高鳴った。
わたしが「試しに、機内アナウンスを言ってくれる?」と頼むと、一瞬こちらを見てから小さくうなずいた。
本日はご搭乗いただき、まことにありがとうございます……
聞き慣れた言葉のはずなのに、あの部屋で彼女の声で聞くとまるで違う。頭の中が一瞬、真っ白になった。これは今も覚えている。
制服のままキスをし、ベッドで身体を重ねた。距離がなくなるたび、胸元の赤いスカーフが揺れる。途中でセーラー服にも着替えたが、いちばん強く残っているのは、やはり最初の制服姿とあの声だった。
終わったあと、彼女は制服を脱ぎながら「これ、ちょっとクセになりそう」と照れ笑いした。わたしも笑った。妙に気取った余韻ではなく、二人で少し悪ふざけをした後のような空気だった。
肩書きだけで終わらせなかったから、次があった
元CAの女性と会い、2回目のデートでCA風の衣装を一緒に楽しんだ。これは、わたしがペイターズを使っていた頃に実際にあったことだ。
ただ、最初から制服の話をしていたわけではない。元CAという肩書きだけで彼女を見ず、地元の仕事や普段の暮らしを話した。初回のランチを落ち着いて終えたから、彼女の方から次の約束が出たのだと思う。
検索、写真、最初のメッセージ。入り口は工夫できる。でも、その先は相手次第だ。あの夜は彼女の気分とわたしの気持ちが重なった一度の体験だ。手順をなぞれば再現する、という話ではない。
いま、職業や雰囲気で相手を探すなら
あやなさんを見つけたとき、わたしが見たのは「元CA」という文字だけではなかった。写真の雰囲気と短い自己紹介を読み、最初の一通で今の仕事の話をした。肩書きはきっかけだったが、会うところまで運んだのは普通のやり取りだった。
ペイターズ以外で今の比較先を見るなら、シュガーダディが近い。職業や雰囲気を見ながら相手を探したい人は、まず女性層と料金を見れば、自分が探したい相手がいそうか判断しやすい。

