大型ディスカウント店に行くと、いつも思うことがあります。
店内がごちゃごちゃしている。
通路が狭い。
棚が高い。
人の動きが読みにくい。
そして、誰がどこを見ているのか分かりにくい。
ドン・キホーテのような店舗は、その代表です。
もちろん、普通に買い物をしている人がほとんどです。
日用品を買う人、コスメを見る人、食品を探す人、深夜にふらっと寄る人。
それ自体は何も問題ありません。
ただし、女性側から見ると、少し注意した方がいい場所でもあります。
なぜなら、こうした雑然とした店内は、不審な動きが目立ちにくいからです。
駅の階段やエスカレーターのように、いかにも「注意した方がいい場所」なら、女性も警戒します。
でも、買い物中はどうしても気が抜けます。
商品を探している。
値札を見ている。
スマホで家族に連絡している。
棚の下の商品を見るために、少しかがむ。
レジ前で並ぶ。
狭い通路ですれ違う。
その一瞬に、距離を詰めてくる人間がいる可能性はゼロではありません。
ごちゃついた店内ほど、背後への注意が薄れやすい
大型店の怖さは、店内の情報量が多すぎることです。
派手なポップ。
大量の商品。
狭い通路。
音楽。
人の声。
カートや買い物かご。
棚の死角。
こういう環境では、周囲への注意が散ります。
人が右へ左へ動いても、それほど不自然に見えません。
同じ売り場を何度も行き来していても、「商品を探しているのかな」と見えてしまいます。
スマホを手に持っていても、今の時代、それだけでは不審に見えません。
ここが問題です。
盗撮目的の人間は、そういう「不自然さが薄まる場所」を利用します。
人が多い場所。
視線が散る場所。
店員の目が届きにくい場所。
客同士の距離が近くなりやすい場所。
スマホを出していても違和感がない場所。
こうした条件が重なると、女性側が被害に気づきにくくなります。
「自分は大丈夫」と思っている時ほど危ない
盗撮被害というと、階段、エスカレーター、駅、商業施設のトイレ周辺などを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実際には買い物中の店内でも注意は必要です。
特に気をつけたいのは、次のような場面です。
・狭い通路で背後に人が詰まっている時
・棚の下段の商品を見るためにかがむ時
・スカートや短い丈の服で買い物している時
・エスカレーターや階段を使う時
・レジ待ちで後ろとの距離が近い時
・同じ人が何度も近くに来る時
・スマホを不自然に低い位置で持っている人がいる時
もちろん、これらがあるからといって、すぐに相手を犯罪者扱いする必要はありません。
ただ、違和感を覚えたら、その感覚は無視しない方がいいです。
女性の勘は、意外と当たります。
「なんか近いな」
「さっきもこの人いたな」
「スマホの位置が変だな」
「こっちを見ていないふりをしているけど、動きが気持ち悪いな」
そう感じたら、すぐに場所を移動する。
人の多い通路に出る。
店員の近くに行く。
無理にその場に残らない。
これだけでも、かなりリスクは下げられます。
盗撮は“軽い迷惑行為”ではなく犯罪です
ここははっきり書いておきます。
盗撮は、軽い悪ふざけではありません。
性的な好奇心で済む話でもありません。
相手の身体を無断で撮影する行為は、明確に人の尊厳を傷つける行為です。
最近は、スマホの性能が上がり、撮影そのものは簡単になりました。
しかし、簡単にできるからといって、許されるわけではありません。
むしろ、スマホひとつで加害者になれる時代だからこそ、より厳しく考える必要があります。
撮影する。
保存する。
誰かに送る。
ネット上に流す。
違法な動画を買う。
違法動画を探して見る。
これらは、すべて被害を広げる行為です。
「見るだけなら関係ない」と思っている人もいるかもしれませんが、それは違います。
違法に撮られた映像を見る人間がいるから、撮る人間が出てきます。
需要があるから、供給が生まれる。
つまり、見る側も被害構造の一部です。
女性ができる現実的な防衛策
では、女性はどうすればいいのか。
正直、完璧に防ぐのは難しいです。
悪いのは盗撮する側です。
女性が服装や行動を責められる話ではありません。
ただし、現実的な自己防衛として、できることはあります。
まず、背後に人が近づきすぎていないかを時々確認すること。
特に、棚の下の商品を見る時や、エスカレーターに乗る時は、少しだけ意識しておくといいです。
次に、スマホの持ち方が不自然な人には注意すること。
画面を見ているわけでもないのに、低い位置で持っている。
体の横やバッグの近くで、妙な角度にしている。
こちらの動きに合わせて距離を詰めてくる。
こういう場合は、相手を問い詰めるより、まず離れる方が安全です。
また、一人で対応しようとしないことも大事です。
違和感が強い場合は、店員に伝えてください。
「さっきから同じ人が近くに来ていて不安です」
「スマホの向きが気になります」
「少し様子を見てもらえますか」
このくらいで十分です。
被害に遭った可能性がある場合は、店舗スタッフや警察に相談してください。
その場で無理に相手を捕まえようとする必要はありません。
相手が逆上する可能性もあります。
自分の安全を一番に考えてください。
店側にも求められる対策
これは女性だけが気をつければいい問題ではありません。
店舗側にもできることがあります。
防犯カメラの死角を減らす。
エスカレーターや階段付近に注意喚起の表示を出す。
通路の見通しを改善する。
店員が定期的に巡回する。
不審行動を見つけた時の対応をマニュアル化する。
特に、若い女性客が多い店舗や、深夜帯も営業している店舗では、盗撮対策は重要です。
「万引き対策」はどの店もかなり意識しています。
しかし、盗撮対策はまだ十分とは言えません。
商品を守るだけでなく、客を守る。
これも店舗の信頼に関わる部分です。
男性側も「怪しく見える行動」を避けた方がいい
もうひとつ大事なのは、普通の男性客側の意識です。
悪気がなくても、女性から見ると不安に見える行動があります。
狭い通路で必要以上に近づく。
スマホを低い位置で持つ。
階段やエスカレーターで距離を詰める。
女性の後ろを長く歩く。
同じ売り場で何度も近くをうろつく。
本人にそのつもりがなくても、相手に不安を与えることはあります。
だから、男性側も少し距離を取る。
スマホの向きに気をつける。
エスカレーターでは一段空ける。
狭い通路では無理にすれ違わない。
これだけで、かなり印象は変わります。
「俺は何もしていない」ではなく、
「相手が不安にならない動き方をする」ことが大事です。
これはマナーです。
まとめ:雑然とした場所ほど、油断しない
ドン・キホーテのような大型ディスカウント店は、便利で楽しい場所です。
夜でも開いている。
何でも売っている。
見ているだけでも時間がつぶれる。
若い女性も多い。
家族連れも多い。
外国人観光客も多い。
ただ、その一方で、店内がごちゃごちゃしているからこそ、不審な動きが目立ちにくい面もあります。
盗撮は、被害者が悪いのではありません。
悪いのは撮る側です。
そして、違法に撮られたものを探す側、見る側、広める側も同じ構造の中にいます。
女性は、違和感を覚えたらその場を離れる。
店員に相談する。
一人で抱え込まない。
男性は、女性に不安を与える動きをしない。
スマホの持ち方、距離感、視線に気をつける。
店側は、客が安心して買い物できる環境を整える。
雑然とした場所ほど、油断しない。
これが一番現実的な防衛策です。
盗撮は、見る側にとっては一瞬の興味かもしれません。
しかし、撮られた側にとっては、一生消えない恐怖になることがあります。
だからこそ、軽く扱ってはいけません。
「バレなければいい」ではない。
「みんな見ているからいい」でもない。
他人の身体を勝手に撮らない。
違法な動画を見ない。
不安を感じたら、すぐ距離を取る。
当たり前のことですが、この当たり前を守るだけで、被害は確実に減らせます。
※街中での迷惑行為や盗撮リスクについては、他の記事でも注意喚起しています。

